〜ハチミツ一杯分の幸せを貴女に〜

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3:猫仔◆l2:2019/04/04(木) 14:25

<第1章 ハチミツの夢>

…ハチミツは嫌いだ。元々甘いものとかを好きな性質(タチ)じゃあないけど、あれは本当にダメ。
妙に甘ったるいし、頭が痛くなる。…それに、「あの時」を思い出す。

『ほら、雛乃。あんたも一口ぐらい、舐めてみたら? 絶対気にいるから、ね?』

…あんなもの、僕にとって大嫌いで思い出したくないものだってのに。
どうして僕は今、ハチミツの夢を見たと思うのだろうか?そんな確証は何処にもないし、第一僕が認めたくない。
そもそも、ハチミツの夢って何だ?今の夢、ハチミツが出て来た記憶さえない。というか今、僕は夢を見ていたのか?

…訳が解らない。今日は久しぶりにまぁまぁな日にしようと思っていたのに。
いっそ、もう一度此処で寝てしまおうか…

「…おい、オマエ。こんな生活で本当に良いと思っているのか?」

「…え?」


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