〜ハチミツ一杯分の幸せを貴女に〜

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4:猫仔◆l2:2019/04/04(木) 14:51

…突然声を掛けられ、慌てて部屋を見回してみる。
しかし、お菓子のゴミ、カップラーメン?だっけ、のカップ、
丸まったティッシュ、お酒の缶、その他よく解らない物が散乱しているだけの、いつもの部屋だった。

…世界で1番安全で、多分世界で1番危険な部屋。

…あれ?いつの間にか僕の側に来ていたのは、1匹の金色の眼の黒猫。
僕の"たった1人の"家族、リオン。何となく雄っぽいけど、本当は良く知らない。
ひとまず僕は、リオンを膝の上に乗せた。そしてゆっくり撫でながら、「訳が解らないよ…」と呟くと、

「訳が解らないのは、オマエだよッ! 無視するな!」

「…⁉」

僕をジッと睨みあげ、さっきの男の子のような声で喋っていたのは、…まさかのリオンだった。


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