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4:紗弥香:2019/04/06(土) 10:11

「おっはよー!」
元気に私は挨拶をした。
「美春おはよ」「おはよー」
瑠奈と恵令華に返される。
「ゆかりんは?」「日直だってさ」

瑠奈と恵令華とゆかりんと私、美春の仲良し4人組。
高校に入ってすぐに声をかけてもらってから話すようになった。
カラオケに行ったり、お出かけしたり…私の高校生活は充実している。

「今日放課後カラオケ大会する!クラス全員で!」
中心組の男子、一輝君が大声で言う。
「クラス全員でって…カラオケそんなに人入らなくない?」「ちげえよ。澪の別荘」「「「あー」」」
岩城澪君はお金持ちで広い別荘がいくつもある。

「1番近い別荘でカラオケ大会!どう?」
「い…一輝ぃ…僕いいよって言ってない…」
「えっダメなの!?」
「いいかどうかはわからない…」
「んじゃ、無理でもみんなで遊ぼうぜ。“秘密基地”集合な」


「美春、恵令華、紫、行く?」「「行くー」」
「今北産業だから状況がわからない」
「カラオケ大会が……」「行く」
「瑠奈は?」「ん?行くよ」
「うちのクラスって何人いるっけ?」
何人…だろ?
確か37人?あれ?
「37人…じゃない?」「え?38人だよ」
「え?でも…」
変に思った私は名簿を見てみる。


誰?“堂島普”って誰?
「ねえ、堂島って誰だっけ…?」
「あー、あの影の薄い本読んでる人!」
「そりゃ忘れるよねえ」
瑠奈とゆかりんが言う。
彼のこと…見たこともない。私の記憶力のせいかな?





〈柚木さんお願い。もう話しかけてこないで〉
〈君のこと、友達なんて思いたくないんだ〉
〈いいよ。どうせ忘れちゃうから、教えるよ〉
〈僕は忘れられちゃうんだ。〉




「_る…みはるっ!」
いつのまにか寝てしまっていた。いや、寝た…というか…?なんだ?あの夢は。懐かしいような。けど…
「あれっ!?」「どしたの美春」
「夢…夢の記憶!!さっきまであったのに急になくなっちゃった!?」
「あるあるーw」

どんな夢だったんだ?思い出そうとすると頭が痛くなる。考えなくていいや。そう思い3人とまた話す。


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