「...しにたい」
森の奥の小さな小屋で1人人形を縫いながらポツリとそう呟いた茜色の瞳と銀色の髪の少女、チルア・カラナシタ
「はぁ...なんで私なんか生きてるんだろ他にもっと死にそうな人がいるはずなのに私がなんでブツブツブツブツ...」
そう、この子は根っからの〘 ネガティブ&うつ〙なのだ、
1日朝と夜の二食、食品削減の為に手料理、毎日無心で針を進める、
そんな彼女を水晶から見つめる1人の美少年、ムリネ・ユヒコテヒ、悪魔だ絶賛契約者を募集中のイケメン悪魔、
「ふーむ……この子なら行けそうだな」
指をパチンと鳴らし一瞬で水晶の前からムリネは消えた。