私はふと気づいた。
―――キョウは体温がある。
生きている…のか?死んでいないのか?
ならユウの知っているキョウは何者なんだ?
私の頭の中で疑問が溢れる。しかし、答えなんて見つかるわけがない。
「何ぼーっとしてんの?取り合えずどいて!!」
私はキョウに押しのけられ我にかえる。
私は身動きにしにくい拘束された体をなんとか動かした。
「あ、すみません…!取り合えず立てりましょうか。せーの!!」
やっと私たちは立てる事が出来た。
「鍵を探しにあの部屋へ入ってみましょう」
私は適当な部屋を指した。
「そうだね。ナギさん、次こそ転ばないでね」
―――だから私だけが悪いんじゃないってば…!
私は争ってる場合ではないと思い、その言葉を腹の底に飲み込んだ。
私たちは転倒しないようにゆっくりと覚束ない足取りで部屋へ向かった。
やっとのことで部屋に入ると、私はさっそく探索を始めた。部屋の中は意外と綺麗に整頓されていた。それほど時間は
費やさなくても大丈夫そうだ。
私たちは時間のロスを少なくするため言葉も発さず、黙々と探索を続けた。
時間のロスを少なくするため、といっても実質、話さないのは彼と話すことなどないからなのだが…。
部屋の探索を一通り終えると、「ここにはないみたいだね」と言って他の部屋を探索すること3時間。
一向に鍵は見つからなかった。
私たちは少しの間だけ休憩することにした。
「はぁ一体どこに隠してるんだよ……鍵なしで開けられないかな」
キョウはガチャガチャと手錠をいじった。
「まぁ無理でしょうね…。まだまだ時間もありますし、焦らずに探しましょう」
「そうだけど24時間も他人と拘束されたまま過ごすなんて絶対無理だろ。最大でも5時間ぐらいじゃない?さ、行こ行こ」
私はキョウに急かされるまま立ち上がった。
あんまり休憩してないのに……。
私たちは再び、部屋を入っては出るの作業を繰り返すことにした。
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*
文章の書き方変えました!!
前の書きかたの方が良かったな、と思ったら教えてください~!
初見失礼します(^^)とても面白いです
投稿頻度もちょうどよくて、いいです!!
文章の書き方ですが、今の方がいいと思いました。(個人の感想です)
これからも読みます‼よろしくお願いします!