「はじめまして。平咲魅音です。」
んー!声が上坂すみれさんっぽい。魅音って名前からして某部長っぽいのかな〜って思ってたけど、おとなしそう。おとなし…音無し…音無…あ、Angel Beatsまた見ようかな。
くだらないことを考えているうちに、平咲魅音は席に座っていた。
一瞬平咲魅音は私の方を見たことを、私は知らなかった。
「はじめまして。3年4組の平咲魅音です。よろしくお願いします。」
平咲魅音は拍手の音と共に私の隣に座った。
放課後。美術部。
平咲魅音はやはり美術部に入部した。
友達ゲットのチャンスだ。
話しかけてみることにした。
「平咲さん…!同じクラスの城田陽菜です。よろしくお願いします」
「…うん」
んん…反応が薄い…緊張しているのかなあ…
平咲魅音はスマホのメモにこう書き、私に見せてきた
『どういうこと…?』
「なにが?」
なにがどういうこと?なんだ??私、なんかしちゃったかなぁ。思い当たることはない。
そんな私を見て平咲魅音はため息を吐く。
そして慣れた手つきでスマホに文字を打つ。
『わかった。ごめん。なんでもない。
いや、あのそうじゃなくて、
友達にならない?』