「あら‼お帰りー‼真美!」
お母さんが声を掛ける。
いつもなら、返事するけど、今日はそれどころじゃない。
私は部屋に入るなり、スマホを見た。
もしかすると、明里がメールで何か送っているかもしれないからだ。
私の予想通り、明里からメールが来ていた。
『明里 逃げる気?明日学校来なかったら、どうなるかな?W』
私は手が震えてきた。
私もいじめられるってことだよね…
そう考えるだけで、私は明日学校に行きたくなくなった。
−次の日−
「いってきます…」
私は足を引きずりながら、学校に向かった。
その途中で、背中を叩かれた。
後ろには、明里とウサギがいた。
「あ…明里…ウサギ…」
「おはよう‼今日は楽しみだわ‼よろしくね−真美!」
「私も楽しみにしてるからな‼真美のドジっぷりを見せてもらうぞ‼」
ああ…やっぱり私、いじめられる。
どうしようかな…
「やだ!ウサギってば!もう笑っちゃうじゃない‼」
そして、私はウサギに叩かれて、思い切り転けてしまった。
「きゃはは!もう‼真美ってば!そこまでドジなこと!」
ウサギもクスクス笑っている。
私はすごく痛いのに…
そして、私へのいじめが始まった。
いじめ1
教室に着いた。
すると、私は紗智に何かをかけられた。
よく見ると、私の教科書だった。
いじめ2
休み時間、私は体育館の裏に連れていかれた。
「ほら‼真美のお弁当ー‼」
そこには、私のお弁当箱と、お母さんが作ってくれた、飛び出したお弁当の中身だった。
いじめ3
放課後、私は体育服を探していた。
ロッカーに入れたはずだが、見当たらないのだ。
「真美!これ真美の?」
明里が私の体育服を持ってきた。
私が受け取ろうとすると、近くにあった水溜まりに体育服を投げた。
「あ…‼」
私が水溜まりの前に来ると、伊美夏が足を出した。
私はつまずき、水溜まりの中に転けてしまった。