いじめの学校 〜見捨てないでよ〜 作 若葉

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5:若葉:2019/06/11(火) 16:58


 「は、はい。」
 「あらそうなの。私は明里。こっちはウサギ。」
 「えっ?ウサギ?」
 「ふふん‼明里が示されたのさ!私が初めてなんだぞ‼」
 ウサギが自慢気に言った。
 「耳みたいでしょう?髪が。」
 「ほんっと。あっ。私は花。」
 「私は伊美夏!」
 花と、伊美夏っと。
 「私は…紗智。」
 最後の紗智だけ元気がなかった。
 「ええと、真美だったかしら?」
 「は、はい‼」
 「真美、あなた私達のグループに入らない?」
 『えっ⁉』
 クラスのみんなが叫んだ。
 明里はそれをにらみながら、私に言った。
 「というか、ぜひ入ってくれるかしら?」
 「いいの⁉私、お母さんが政治家なだけで、私は特に…」
 「そー言えば、真美のお父さんって、小説家だよね?」
 知っていたのか、伊美夏が言う。
 「あら、そう?」
 「うん。『若桜の下で』とか。」
 すると、明里が自分の席に戻って、本を持ってきた。
 「まさか、いたやいさん⁉私、よく読むの‼」
 明里が持ってきたのは、『若桜の下で』だった。
 「もう入ること決定よ‼」
 明里は興奮しながら言った。


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