第1章 〜新しい日常〜
散ってしまった桜が私のローファーの上に積もる。そんな春が、私にやってくる。
「ここが私が通う学校かぁ。」
学校全体をまじまじと見る。木の学校で、比較的新し目だ。
二階の窓からは、女の子たちが楽しそうに話している。多分クラスで中心の女子たちだろう。
「結構生徒多いんだね〜もがっ!?」
私の口に制服の布が覆いかぶさる。
(も、もしかして殺人犯!?私死ぬの___、ヤダヤダ!この歳で死ぬもんかぁーっ!)
私が必死で抵抗すると、相手も倍にして抵抗してくる。
「___ねっ!乙音!オレだよ!」
びっくりして後ろを振り返ると、幼馴染の智也の姿があった。
「ちょっ、智也‼あんたもこの学校に転校したの⁉」
「言ってなかったか?オレは乙音と同じ中学がいいんだ!」
えっ___智也、そんなふうに思ってたの・・・?
私と智也は、生まれた時から幼馴染で、12年の付き合いだ。
あの頃は一緒にお風呂に入っていた。(今は無理だけど)
「わかったからっ!早く学校いこ!」
私は乱暴に朋也の手を振り払って、校舎内に走っていった。
続く
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