あ、チャイムがなった。
「やっべ!黒石先生来るぞっ!」
黒石先生とは、この学校で一番厳しい先生のことだ。
先生が入ってきてたってる人は、厳しい罰を与えられるという。
ガラッ「出席とるぞ!」
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「後は、佐倉だけか。佐倉は休みか?」
え・・・
佐倉さん、朝はいたのに・・・
ガラッ「遅れてすみません・・・」
「佐倉、遅いぞっ!席につけ。」
良かった。佐倉さんには、罰はなかった!
「じゃあ、数学を始めるぞ。」
「ええー!」
1時限目から数学かぁ・・・
やっぱりついてないかも。
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キーンコーンカーンコーン
「さ、佐倉さん、朝はどうしたの?」
「え、優斗・・・君?」
僕は聞いたのだが、答えに戸惑っている様子だ。
「あ、えっと、ちょっとね。女子とトイレに・・・」
すると、佐倉さんに嫉妬を抱いていると思われる女子が。
「光香!?」
「なにしてんのよ〜!行くよ!」
そして佐倉さんは、その女子に引っ張られていった。
「あ、優斗〜!あーそぼっ!」
女子とい入れ換えに、翔がやって来た。
「翔!今度のデートなんだけど!」
翔にくっついて話しているのは、翔の彼女、尾身 柊花。
僕は柊花と幼なじみなのだ。
「あ、その話なんだけど、優斗と佐倉さんもいい?」
ええ!?
僕に・・・佐倉さん!?
「ゆうと、光香ならオッケーだよ!」
「柊花・・お前そろそろゆうって呼ぶのやめろよ。」
僕は、苦笑しながら言う。
でもオッケーかぁ。
佐倉さんと付き合ってないけど、デートみたいなのしたかったんだよなぁ。
「光香に伝えておくね!」
「そう言えば、佐倉さん休み時間にいないよなぁ。」
確かに。
最近は見かけないな。