じょしたん! 〜女子小学生による探偵クラブのはなし〜

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4:ふたば◆r.:2019/10/05(土) 14:44

「ここよ!」

「え、ここって使われてない古い倉庫だよね……?」

私は三瀬さんに、すっごく人気のないところに連れてこられた。
校庭の隅の隅。今は使われていない倉庫が、目の前に聳え立っている。

「安心しなさい!ここがあたし達の活動拠点。ほら、ドアに張り紙が……って、あれ?」

三瀬さんは、不思議そうにドアの方を見ていた。
張り紙がどうのと言っていたけど、それらしき物は見当たらない。


「……ない!張り紙が見当たらないわ!」

「ええっ!? どこかに飛ばされたとか……?」

「そうね、貼り付け甘かったかも……よし、決めたわ!」

一瞬、すごく落ち込んでいたような気がする。
でも三瀬さんは、一瞬で立ち直ってこう言った。

「最初の仕事は、消えた貼り紙探しよ!」

そう言うと、校庭へ駆け出していく。

「ちょっ、待って……!」

貼り紙探し……そもそも、本当に見つかるのかな?
不安があったけど、私は何よりあの表情が忘れられなくて、

三瀬さんについて行くことにした。
あの子は足が速かった。男子ともいい勝負じゃないかな?


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