「んもー、どこ行ったのよ!」
三瀬さんと私は、飛んで行った……と思われる張り紙を探して、学校中を回っていた。
「はぁー……ちょっと、休憩させて」
私は、すごく疲れていた。普段、ここまで歩き回ったりすることがないからだ。
そもそもこの時間は家に帰ってゆっくりしている頃だし!
「あの……紙は、本当に学校の中に?」
「あるわよ。勘が私に囁いてるわ!」
「か、勘?」
んな適当な。そう思ったけど、三瀬さんの目はとても燃えていて、本気だった。
だけど実際、本当に学校の中にあるんだろうか。誰かが拾ってくれてたりしてないだろうか。
……いいことを思いついた。
「そうだ。誰かが拾ってるかも。片っ端から聞いてみない?」
私は三瀬さんに、提案をした。
友達とかに聞けば、すぐに見つかるかもしれない。
「いい考えね。でも……それをするとなれば、片っ端じゃないわ」
「えっ?」
何か、いい考えがあるんだろうか。
「あたしが貼りに行ったのは、昼休みの最中よ。
ついでに倉庫の掃除にも行ったし。だから……休み時間中に遊んでた人に、話を聞くわ」
「それでも……数、多すぎないかな?」