「しーね!しーね!」 「アイツマジでうっぜ〜」 「キモいからはよ消えろやw」 ―男子による暴言の嵐。汚ならしい笑い声。 持ち込み禁止のスマホをいじったりメイクを したりしている女子。これが私のクラスの 日常である。 「ちょっと男子、もうすぐ授業始まる!静かにしてよ、せめて座って!」 クラスの学級委員である私が声を上げるが 注意を聞く者はいない。はぁぁぁ。私は 大きな溜め息をつく。これは最早、学級崩壊だ。