*学級崩壊

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2:らむね ◆3U:2019/11/06(水) 20:18

私の名前は逢見 蘭(おうみ らん)。
この学級崩壊しているクラス、2年1組の
委員長という役割。勿論、クラス委員長だって
強制的に押し付けられただけだ。しかも、そうやって
押し付けといて、私の注意は何一つ聞かない。
たまに反応があるが「うるせーよ」というもの。
最悪。最悪以外の何物でもない。

私がはぁぁぁと溜め息をついていると、
私の一番の親友であり、理解者である
七川 実子(ななかわ みこ)が私の元へやって来る。

「蘭ー。大丈夫?相変わらずヤバイクラスだね〜」

苦笑いをして、実子が言った。

「本当にね。もう最悪!」

私が怒りながら答えると、実子は溜め息をつき、
また口を開く。

「でもさ、まだ良かったんじゃない?今年でさ。だって来年こんなクラスだったらヤバイっしょ!受験生だよ?」

実子はしかめっ面をした。私は、実子の言葉を聞いて
考える。確かに、来年こんなクラスに当たったら
私はきっと耐えられない。地獄だ、地獄。

「まーね。来年は良いクラスに当たる事を祈るわ。あ、てか、もうチャイム鳴るよ?座んな。さっき注意したばっか」

悪戯っぽく私が言ってやると、実子は慌てて
自分の席へと戻る。―全く。実子って結構抜けてん
だよなぁ。その事を実子に言うと
「蘭がしっかり者過ぎるだけ!」って言われるんだけど。


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