「あのさー、1年でしょ?初っ端からその頭何?スカートも切りすぎだし、今年の入試レベル低いって思われるよ?」
呼び出されてる莉愛羅を見て私は
まじで呼び出しされてんじゃん
あーあ……どーやり過ごすつもりなんだろ
そう思っていると莉愛羅は先輩に対して
「うるっせぇんだよ、お前ら学校の支配者でも気取ってんの?えー?何?学校の風紀は私が守る〜的な?風紀委員会無いのにセルフ委員?ちょー痛くね?」
うわ、喧嘩売ったー
「は!?親切で言ってやってんのよ生意気だな!」
そういうと先輩は莉愛羅を突き飛ばした
「……う、うええええええぇん」
「うわー泣き出したんですけど!さっきまでの勢いどーしたー?」
先輩にそう言われると莉愛羅は携帯を取り出し
「……はーいおっけー、こっち向いて、動画の最後に目線もらって良いですかー?あーもう肘打ったじゃんいったーい、つかあからさまな呼び出しに何の準備もしないわけねえだろ、ずっと撮ってんだわばーか!今時そんな可能性も考えず呼び出したん?頭悪すぎ!お前らの代の入試大丈夫〜?もうパソコンに送ったんで大事に保存しますね、せっかくだし良い感じに編集して知らない先輩に殴られましたって教員室で泣いてこようかな〜?あーSNSで公開した方がいい?それともデータ親御さんに送りましょうか?」
「は?ちょっ……」
「ねぇあんたら、今後私にごちゃごちゃ言ってきたらテメェらの人生に一生消えない傷を付けてやるからな、陰湿にずぅーっとね」
莉愛羅が先輩を堂々と追い払った話は広がって怖がる子がいる一方で武勇伝の様な扱いをする子も居た