それが運命だとしても、

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26:大博:2020/06/27(土) 18:17

俺も洋風ぷんぷんさせたStory書いてるからお互い頑張ろうw


遥架◆/RIeTN.:2020/06/28(日) 09:29 [返信]


   はい、がんばりませう!ありがとうございます!

 なんか皆様頑張ってるので私も頑張ります!(しかし私の小説は朝から読む話ではない)

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 セフェリノはまずルシエンテス家の書庫へと向かった。二人が戦えない以上あまり遠くへは行けないからだ。敵襲があってもいいようにゆっくりと歩を進め、息を潜める。書庫にたどり着くと少し気を抜くように、はあ、と一息ついてセフェリノは書庫の本を漁り始めた。

 三十分ほど探してみたが、吸血鬼に関する資料は見つからなかった。ルシエンテス家の書庫はそこまで大きくない。故に吸血鬼に関する資料がないのも無理はないだろう。二人の意識が戻った時に改めて探すことにしようと考え、セフェリノは元来た道を戻っていく。

 部屋の前まで戻ってくると、何やら違和感を感じる。そっと扉を開いて、中を覗き込む。そこにいたのは意識を取り戻したらしいヴィクターと、ベッドの側にぼーっと立っているいつもと雰囲気の違うエマだった。

 「エマ…じゃないね、誰だい?」
 『ほう、中身が別人だと気付かれてしまいましたか。隠すつもりはありませんでしたがね。はじめまして、私はロイダです。簡単に言ってしまえば吸血鬼の情報の管理者、まあ情報に意思があるくらいに思ってください』

 エマの姿、声をしたロイダという人物は彼女の可愛らしい声で淡々と語る。それでも中身が違うのだから、雰囲気というのも変わるものである。

 『安心してください、私はあなた方の味方です』
 「…そう、まあ今はそういうことにしておくよ」

 セフェリノは半信半疑でロイダの言葉を受け入れた。なんせ謎が多すぎるのだ。なぜ情報に意思があるのか、なぜエマの体に意思である彼、もしくは彼女が宿っているのか、そもそもなぜ彼らを味方するのか。考え込む彼にロイダは

 『何から聞けば分からないって顔ですね。とりあえずエマさんの体に私がいることの説明から始めましょうか』

 と、エマの姿で微笑んだ。しかし、彼女が微笑んだ時の可憐さとはうって変わって、どこか読めない怪しい笑みだった。


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