サンシャイン様神
この小説がサンシャイン様並みに神ってる、ですって?まあ、ありがとうございます!
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音とともにつぶった目を開けると部屋はお誕生日おめでとう、という看板やパーティーリングで綺麗に飾られていた。そうだ、今日はたしかに僕の誕生日だった。毎年両親に祝われているものの、すっかり忘れていた。というか例年は親が朝目覚めると声をかけてくれるのだ。
「何がなんだかわかんないって顔だね、どうして分かったんだ、ってところかしら?」
七海の言葉は全て今の僕の心境を捉えていた。思わず彼女の言葉に首を縦に振る。
「簡単よ、ご両親から教えていただいたの。お父さんに世間話の一環で話してたみたいね」
「病院で祝おうっていうのは七海が言い出したんだぜ!すげーだろ、俺の妹!」
なぜか光輝が誇らしげに語っていることはさておき。例年僕は両親に朝、「おめでとう」と言われてやっと自分の誕生日に気付く。今年は言わなかった、つまりはこの誕生日会のことについて知っていたのだろう。
「今日は楽しんでいって頂戴!」
七海が言うと彼女の家族一堂でどこからか取り出した新しいクラッカーをもう一度鳴らした。そしていぇーい、なんてノリのいい声が響く。僕一人のために盛大すぎる気もするがまあいいだろう。それにしてもこれだけの飾りをどれだけの時間かけて作ってくれたのだろうか。今日を楽しみにしていただけにこのサプライズが僕にとってとても喜ばしいものであったことは言うまでもないだろう。