ピーター・パン~崩れかけたネバーランド~

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4:AL ◆6.:2020/10/15(木) 20:20

ーーウェンディは、ピーターの思い描くような
架け橋になりました。いつまでも彼らの存在を
忘れなかったのです。いつの間にかウェンディは
17歳、高校生になっていました。
それでも彼女は、信じる気持ちを忘れませんでした。
**
ウェンディがいつものように学校へ向かい、教室へ
入ると、何やら騒がしかったので、友達に何があったのか
聞きました。

「ああ、今日転校生が来るの」

その子が答えました。ウェンディはお礼を言いながら
転校生について考えました。
ウェンディが考えていると教室のドアが開き、
転校生が入って来ました。
癖のある赤毛とそばかすが特徴の少年でした。
何処と無くピーターパンに似ていると、彼女は思いました。

「ピーターです、よろしく!」

ウェンディは少年の名前を聞いて、さらに驚きました。
まさか、名前まで似ているとは!
偶然にもピーター少年は、ウェンディの隣の席でした。

「よろしくね、ピーター。私はウェンディよ」

ウェンディは軽く自己紹介しました。

「仲良くしてね、ウェンディ!」

その笑顔も、何処と無くピーターパンに似ていました。

ーーその頃のネバーランド。ティンクは空を飛びながら
何かを、或いは誰かを探していました。

「ピーター!ピーターパン!!何処行ったのよ!?」

どうやら、ティンカーベルはピーターパンを
探しているようでした。
そこへ、迷子たち(ロストボーイズ)の一人が現れました。

「ティンク!どうしたんだい?」

「ああ、ねぇピーターパンを見なかった?
さっきから探しているんだけど、いないのよ」

迷子たちは首を振りました。

「もう!何処へ行ったのかしら!」

彼女は文句を言い、飛び去りました。


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