第二章 中学1年 春
「学級委員またやるん?」
ポニーテールが揺れた。中1のクラス替えではクラスが離れてしまったが、小学校では仲が良かった女子の1人が話しかけてきた。
「推薦されればね」
「でも小学校でやってたんだから、やるでしょ!」
もう1人、うるさいやつが話しかけてきた。この、バスケができて、足の速い女子はいつも俺に絡んでくる。最も、この学年の女子は何かにつけて冷やかしたりバカにしたりしてくるのだが。
廊下にいる時に話しかけてきた女子の対応に追われていると、気がついたらポニーテール姿は見えなくなっていた。この後には入学式が控えている。