第二の人生を謳歌する。
その決意から数年が経った。
成長の過程で、色んなことも分かった。
まず私の名前は立花百合。
東京都内の分譲マンションに住むそこそこの家庭の一人娘。
「あら百合、お漏らししたの?」
母親は美人な人。
基本的にはなにしても怒らない。
会社の上司に当然こんな人はいなかった。
前世の母親なんか暇さえあれば米を買いに行かせるような人間だったし。
まあとてつもなく快適。
しかし、恵まれた環境でただ生活するだけじゃつまらない。
第二の人生の謳歌とは。
生前できなかったことをする絶好の機会でもあるわけだ。
まず始めに、お漏らしとか。
「ごめんなさいお母さん」
トイレの前で失禁するのは心地よかった。
生前もストレスで頭がおかしくなった時、漏らしたことがあったけど記憶にない。
新たな扉を開きそうである。