【本当は、君を殺さなきゃいけなかった。】

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2:汐屋 凪:2022/06/14(火) 19:49

○Prologue

僕は、初めから汚れていた。
生まれるべき存在ではなくて。
「あんたなんか…っ生まれなきゃ…私はあの人に捨てられずにすんだのに…!」
「ばかやろう…っ、バカバカバカ…!」
元々依存体質だった母は、依存相手の父に浮気されたときから変わってしまった。
なのに、親権は父ではなく母に移っていて。
「…ごめんなさい。」
僕は、ある時出ていった。

***

今では、僕は。
「ごめんなさい…っ許してっ!お願いっ…!」
「そんなこと言われても、ね」
ごめんなさいと、言われる側になった。

『那貴(なき)、お仕事ですよ』

あの方の元で。俺は。
殺し屋を続けていくと誓った。


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