その日の夕方。私は、塾に行くために、自転車をこいていた。私が通っている塾は、まぁ近くにある塾で、自転車で行っている。その塾は集団塾だ。だけど、知っている子はいなかった。「松原さん、こんにちは」と塾に着いたら、声をかけてきたのは、「小栗先生、こんにちは」。小栗 圭先生は、私の塾の算数の先生。すごくイケメンで、優しい先生で生徒からも人気。私もその小栗先生のことが恋愛的に好きだ。あんなにモテるのに、小栗先生は、まだ彼女もいないし、結婚もしていない人だ。今日は、新学期最初の授業。今日は国語だ。「みんな、始めますよぉ」と言い、入ってきた永島 由紀先生も実は、小栗先生のことが好きなのだ。この1年間は、入試対策になっている。私は、市内のA中学を受験したいから、この塾に入っている。よし、頑張るぞ!と私は気合を入れて始めた。