君に『さよなら』は言わない。
第一章 日記
俺は山田 湊 (やまだ みなと)。
来週から一人暮らしをするつもりだ。
だから今、引越しの準備をしている。
「はぁぁ。もうすぐ終わりだ、、疲れ…ん?」
俺は、一冊のノートを見つけた。こんなノート、見覚えがない。
なんとなく、ノートを開いてみた。
【1/1/2018】
今日から日記をつけることにした。続くかわかんないけど。
【1/2/2018】
◼️◼️と初詣に行った。おみくじを引いた。大吉だった。
◼️◼️は小吉だった。悔しそうだった(笑)
【1/3/2018】
今日の夜中、雪が降った。朝起きた(というか起こされた)時には、雪が積もってた
◼️◼️は雪が降ったのが相当嬉しかったのか、俺を朝の4時半に起こしに来た。もうちょっと寝かせてくれてもいいじゃんか、今冬休みなんだし。でも幼稚園生みたいにはしゃぐ◼️◼️を見れて楽しかった。
【1/6/2018】
昨日と一昨日は風邪を引いてほぼ一日中寝込んでいた。多分、3日に外に連れ出されたせいだと思う。
【1/8/2018】
昨日は急いで宿題を終わらせた。
そして今日から学校が始まった。
そこで、日記は終わっていた。ところどころが塗りつぶされている。多分、誰かの名前だろう。
でも、次のページに何か書かれていた。
【4/23/2019】
なにこの日記。俺が書いたやつだっけ、書いた覚えないんだけど。
その次のページも見てみた。写真だ。俺の隣には同い年くらいの女の子が…
そこで、俺の意識は途切れた。