“ずっと一緒に居ようね”
あの日2人交わした約束
守っていけると思ってた
だけど
離れないよう握ってた手と手は
いつの間にか離れ離れに…
春の匂い
“またこの季節が来たのか”
希望を胸に抱いた周囲とは違い
ため息混じりで独り呟く
公園のベンチに座ってる2人は
あの日の僕等みたいに
固く手を繋ぎあってた
もう君は居ないこと
分かっているけど
この手に残る君の温もりが
消えてくれないから…
“ずっと一緒に居よう”
あの日2人交わした約束
守っていけると思ってた
だけど
放さないよう握ってた右手は
いつの間にか届かかぬ所へ…
信じてたはずの“永遠”も
いつからか“幻”に…
2人の間にはもう
あの日の約束さえ無かったことに…
愛しい君の右手は
見知らぬ誰かの左手に包まれ
幸せそうに笑う2人に
声も出せずにただ
頬を伝う雫を隠すように
うつむいて立ち尽くしてた
“ずっと一緒だよ”って
笑う君の笑顔に
何度救われたのだろう
だけど
“離れたくない”それも叶わないのなら
いつの日かまた笑い合いたい
“恋人”としてじゃなく
“友達”として