心に不安が残るの
雨が降るみたいに
雨雲が広がるみたいに
君が
近くにいないから
君と一緒に登校したあの長い通学路は
こんなにも短いものだった?
柔らかな雰囲気で満たされた学校に入る
今まで長く感じた校長先生のお説教も
君の隣だと
なんだかとても短かった
さよなら…私の通いつめた学校
さよなら私の恋心
皆泣きあってた。
私も泣きたい。でも意味が少し違う
帰り道。
不意にホロリとこぼれ出た涙は地面に落ちなかった。
前を見ると私の想い人。
「ずっと…好き…」
そして
真っ赤な兎のような瞳で見られた時
私の心は高鳴りを増していった…