-----なみだ-----
1回だけ…お前が
目の前で泣いた。
(ごめん)と言いながら…。
そのなみだの理由(ワケ)も
言わずに去っていったんだ…
おれのそばから。
大好きだったんだぜ…
ずっと…理由(ワケ)が
わからず…苦しんでいたんだ…。
しばらくして…知ったんだ…
親の関係で引っ越したことを…。
逢えない距離にいることを。
1通の手紙が、俺のもとに
来た。お前からだった。
今までのことが書き綴られて
いた。
おれは…何度も返信を
出そうと思った…
でも…無理だった。
書くたびに…浮かんでくる
1度きりのなみだ…。
泣かせたのは…おれだと
責めてしまうんだ…。
いつになるかわかんないけど…
必ず…返信を出すから…
それまで待っててくれ。