『さよなら』
『これで最後だね。』
そう言って君は
薄明かりの部屋で
酔って赤くなった顔を隠す
締め切ったカーテンが
風で揺れた
開いた窓の外の僅かな光
ソファーに寝転ぶ僕を見つめ
君は切なく笑った
最後の夜が明ける前に
たくさん伝えたいことがあるのに
僕は何も言えずに
起き上がってただ君を抱き締めた
君は呟いた
『どうしたの』って
その掠れた声に僕は泣きそうになって
君の長い髪に顔を埋めた
『なんでもない』って震える声を
必死に抑えて僕が呟く
“ありがとう”
“ごめんね”
“大好きだよ”
“僕もだよ”
“またね”
“さよなら”
短い言葉の会話の中
どれだけの想いが伝わったのかな
君の潤んだ瞳と唇
もう触れられないこの気持ち
僕がギターを弾いて
君が歌う
心地よい音が部屋に広がって
心と心を少しずつ離す
これでいいんだ、この音で。
夜が明ける
夜が明ける
夜が明ける…さよなら
うぅ…クオリティの差が…!!(;д;)