私は友たちと一緒に歩いてきた。
しかし、友達はみんな、1人で歩くことを覚え始め、いつしか私は独りぼっち。
私が引いてた手は、するりと離れ、それぞれの道へ進んでゆく。
そんな私にできることはただ一つ。
それは、絶対に手を引いてあげないことだ。
今ひいてしまうと、きっと私は、わがままな自分のいるところまで、みんなを引きずりおろしちゃうんだろう。
きっとみんなは、喜んで受け入れてくれるから。
だから、私は呼び止めたりしない。
それが、私にできる唯一つのこと。
いつ、どこで歩いてもいいように、頑張ろう。頑張ろう。