君(♂)と出会ったのは、うちが1年生の頃
母が猫を飼ってくれると言ってくれたのが始まり
その時は君とメスの猫、どっちを飼おうか言い争ってたんだよね
うちはメスの猫が良いって言ってたんだけど、兄は君が良いって言ってて
中々決まらなくて、仕方なくうちが兄に合わせてあげて、君を飼ったんだ
その日から君はうちらの「家族」になったんだ
名前は、うちが付けたんだよ
「シロップ」どう?可愛い名前でしょ?♂にも似合う名前でしょ、
だけど、中々懐いてくれなくて困ったもんだよ(笑)
だからこそ懐いてくれた時は言葉を失う程嬉しかったんだ
友達にも中々懐いてくれなかったね
人見知りなのかな?御免ね、無理に触って、嫌だったよね。御免
君は、窓を開けたままにすると、一瞬の隙を見て脱走してたよね
見つけるの大変なんだよ?(笑)
見つけても、すぐ逃げるし、中々捕まんなくて困ったもんだ(笑)
脱走してそのままにしてると、帰ってくるのは深夜くらいだったね
いつも、心配してたんだよ、車に引かれてないかな?どこかの家に拾われてないかな?とか
だから、あまり眠れなかった時もあったんだ
今まで、何回脱走したの?数えきれない程あるよね(笑)
辛い事があっても君を触ると元気が出たんだよ
うちは君に何回救われた事だろうか
だけど、約1年後
続き
だけど、約1年後
君は病気にかかって入院してしまった
君のいない家は寂しくて
笑顔一つ無かった
学校でも喋らず笑わず、死んだ魚のような目をしていたと思う
勉強もろくに出来ず、テストでは良い結果を残せなかった
そして___
ある事件が起こった_______