「おーきぃてぇ!」
「ん?」
「お?おきたぁ?」
目を開けると、私と女の子がきれいな草原に寝ていた。
「んー……ここは?」
「ここはね、花実の国。あたしは、ありす」
「私は、葉子。花実の国って、何?」
「花実の国っていうのはね、世界の花を管理している、つまり、花の生命みたいなものね。そして、あたしは案内人」
「案内人?」
「うん。葉子ちゃんが、お花積んでたとこあったでしょ?あれがね、花実の国につながる、時空ホールだったの。普段は、人間は入れないようにしてあるんだけど……結界が緩んでたみたいね」
「私はどうしたら帰れるの?」
「ううん。もう、帰れないよ」
「えぇ〜!?」