振り向けば、そこに立っていたのは幼馴染の藍人(あいと)だった。
「久しぶりじゃん、そろそろ生存確認しようかと思ってたんだよね」
そう、にこやかに微笑む藍人の表情を見ながら記憶を手繰る。昨日は……よく覚えていないが、
「最後に会ったの三日前だろ」
久しぶりでもなんでもない。こいつは何を考えているのか本当にわからない。けれど、そんな俺の言葉に笑みを閉じ込め首を傾げる。
「ねぇ、病院行ったら」
「……あ?」
病院だと?脈絡もなくそんなことを言うお前こそ病院に行ったほうがいいじゃないかと睨みつければ、冗談だよと再び笑いだす。
へらへらと笑う姿に腹が立ち舌を打つ。