双子の悩み

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1:結:2015/03/19(木) 19:28

「……794年には、平安京が―……」
いつもと同じ時間が流れていく……。
私は、北白川たまこ。
普通の女子高校生です。
私には、一つの悩みがあります。
それは―

「ただいま」
呟くようにして家に入った私は、お弁当箱を置きに、キッチンへ。
ドアを開けると、テレビを見ながら談笑しているお母さんと、双子の姉のももこ。
私は学校でもそうだけど、家でもその存在を忘れられている。
そう、これが、私の悩み。
ちっぽけな悩みかもしれないけど、私は結構真剣に悩んでいる。
どうすればいいのか分からずに、私は進学校を受験した。
別に、勉強ができないわけでもないし……。
それに、お父さんが
「たまこ。お前はももことは違って、頭もいいんだ。だから、進学校に行きなさい」
て、真顔で言ってたから。
でも、高校受験の時くらい、お父さんに逆らってみればよかったかなぁ……?
そんなことを考えながら、私はリビングを通り過ぎて、家の中で唯一くつろげる場所、自分の部屋へ。


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