sweet pea

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1:しーちゃん:2015/05/10(日) 20:47

第一章  「はじめまして、こんにちは!」


ピ……パンッ!
朝、私は目覚ましが鳴り始めると同時にアラームを止めた。
いつもは朝が苦手で起きるのに一苦労する私でも、今日は一味違う。
何故かというと、今日は待ちに待った、花園高等学校の入学式だから!
この学校に入学するために、私は中二から塾に通い始めたんだ。
私のテストの点数は最悪で、合計で250点が限界だった。
でも、花園高校は都内でも一二を争う進学校で、480点以上、偏差値70以上じゃなきゃ合格できないっていうまさに絶望そのものだったけど、私は2年間超頑張って学年トップまで上り詰めたんだよね。
お母さん、塾の先生ありがとう!
この恩は一生忘れないよ……!
「粋?何してるの、早く降りてきなさい」
「あっ……」
振り返って見てみると、ドアから顔だけ覗かせてこっちを不思議そうに見ているお母さんの姿があった。
そりゃそうだよね、いつもならまだ寝ているはずの私が、カーテンを全開にして一人浸っているのだから。
「お母さん!今日入学式だよ!?」
「え、ええ……。そうね……」
パジャマ姿のまま踊りまくる私を見てお母さんはさらに驚いた様子だった。
「タラリラ〜♪クルリラ〜♪今日は楽しい入学式〜♪」
作詞 私。作曲 私。の変な歌を歌いながら私は顔を洗い始めた。


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