続き!!
好きだからいいよね。
好きだから…
あっ、ヤバイ!
委員会遅れる〜!!
ガラッ
遅れてすいません!!!
『どうして遅れたんだ理由をいいなさい』
ひいっ、学校一怖い松浦先生!!
「えっと……」
女の子に会ったとかいったら
大事になりそうだし……
「と、トイレにいってました。すいません。次からは気をつけます」
『わかったならいいほら、そこ座れ』
「はいっ…」
え。
うそ……
さっきの女の子……
『………』
ええ!?
うちの委員会だったっけ!?
奏助先輩ばっか見てて
気づいてなかったのか。
というか、私が奏助先輩ばっか見てて
好きだって気づかれた!?
「ねえ…」
『……………』
「ねえってば!」
『私と話すときは誰もいないところで話してくれる』
透き通るような、美しい声。
話してるとこ見られたくないのかな。
「わっ、わかった。じゃあ終わったらね」
そう言うと女の子は優しくうなずいた。
『じゃあ学園祭のステージの内容を考えましょう。部活から入れて欲しいものはえっと、軽音部からステージライブの依頼。マーチングバンド部からマーチングバンドの演奏の依頼。あとチアリーディング部からチアの発表。全て午前、午後と入れてほしいようですね。空き時間はだいぶあるので、私達主催でイベントをやりたいと思います。何か案がある人はいますか。』
『はい』
『どうぞ』
『私は、カラオケ大会をしたいです』
カラオケ!!いいね!
『カラオケ。いいですね。反対意見がある人はいますか?』
しーん………
『では、決定です。貴方は、そうね…そこの5人で具体的な案を出して、明後日までに私に提出すること。いいですか』
『はい!!』
『後ひとつ項目を考えてください。』
『はいっ。』
『どうぞ、坂野さん』
『私は告白イベントがほしいですっ』
『こ、告白?例えば、どんな感じですか?』
『え…大切な人に思いを伝えたいこと、ありますよね。恋だけじゃなくて友達とか家族とか。そういう人に思いを伝えるんです』
『………』
『いいね』
『 私やりたいかも…』
『は、反対意見がある人はいますか』
しーん………
『じゃあ決まりで。』
えええええっ!!!
わわわわわ
楽しみ!!!
『以上で今日の委員会を終わりにします。すみやかに下校しましょう』
あ。終わった!!
「ねぇ!行こうよ!」
女の子は優しく
『うん』と言った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『私聞きたいことがあるの』
「え??」
『高木先輩が好き…なんでしょう?』
「え、うん…そうだけど?」
『じゃあ何で好きなの?どこが好きなの?』
「え……………」
どこが。
何で。
え………
『正直に、言ってみて。』
………………
なんだろう。
「…わかんない………」
『そう』
「私今までただ好き好きいってただけ…?」
『それはどうかな』
「え…??」
『一目惚れから始まる恋だってある。一目惚れする位なんだから彼はきっといいところがたくさんあるから。貴方はずっと彼を知ろうとしなかった。』
そっか………
そうだ。
私好きってなってずーっと
ぽわーっと見届けてるだけ。
あーなったらいいとか考えてる
だけだった……
「ありがとう。気づかせてくれて。私これから先輩のいいとこいっぱいみつける。」
『うん。』
「ところで、貴方は、転校生?」
『…………私はね……』
続く。