ー保健室ー
「発作ね」
「発作…………………?」
私は、美人先生こと保健の先生の言葉に耳を疑った。
「…千春。私、クラス全員の病気や持病に関するデータがまとまってる資料、持ってますけど……要りますか?」
「…!ホント!?要るよ!ありがと、楓!」
ー数分後ー
ガラッと、保健室のドアを勢いよく開ける音がした。見ると、楓が例の資料を手に、息を切らしながら立っていた。
「ち………ゲホッ…。千春…、持って…来ましたよ……ハァ……ハァ…ゲホッ」
「あありがとう楓…!!そ、それより大丈夫…!?」
私は持って来てくれたことに涙目になりながら随分疲れている楓に問いかけた。
「大丈夫……ですよ…ゲホッ…保健室から…職員室まで……………割と…離れているので……………ゴホッ…疲れ…ましたがね………ふふ…」
楓はそう言って、乾いた笑みを浮かべた。
「絶対大丈夫じゃないでしょ…。と、とにかく休んで!」
楓を支えて、先生の近くまで連れていく。
「あらぁ、ここから職員室までって、そんなに離れてたっけぇ?」
「そりゃ先生は毎日毎日通ってるから苦じゃないでしょうけど、めちゃくちゃ離れてますよ!?」
「はいはい、とりあえず椅子にでも座らせておいてあげてねぇ」
先生の甘ったるい声に少々の苛立ちを感じつつも、一先ず楓をその辺にあった椅子に座らせる。全力疾走で職員室まで行ってくれていたのか、感謝せねば。
>>20が長ったらしいですね…。
以後気を付けます。
あと>>20の千春の台詞
「あありがとう楓…!!」
で、「あ」が一つ多いのは、感激しているという描写ですので、突っ込まないで下さい…。