プロローグ
私は、藤田ひなき。この学校に通う小学5年生。今年の4月に5年生にあがった。今は5月。そろそろ委員会が始まる。
「おっ!地味子〜!お前は絶対に図書だな!!」
あぁ。空気読んでたか。私は、地味だから、図書に入ろうとしていた。
「ちょっと!男子!ひなきをいじめるな!」
私の友達の美紀が男子に怒鳴った。
「うわぁー!!金澤が怒ったー!」
「うるさいなー!ひなき大丈夫?」
美紀は、心配顔をして私を見つめた。
「大丈夫だよ!」
私は、無理をした。本当は悔しかった。
帰り、私は教室に残り、美紀を待った。
「おまたせ!帰ろっか!」
「うん」
美紀が教室に来て、私はランドセルを背負い、廊下に出た。
「ねぇねぇそこの二人!」
「はい?」
おしゃれな6年生が話しかけてきた。かわいいな……
「あなたたち、委員会決まってる?」
「いえ」
私と美紀は首を振った。
「良かった!よかったら、ガールズ委員会入らない?」
「え……」
私は、これを求めていた!!
「はい!ぜひ!」
私と美紀は声を揃えて答えた。