中学校へあがると、他の小学校からもいろんな子が集まって、よりにぎやかになった。
うるさいのと、人混みが大嫌いな私。こんな私はその場に馴染めるわけもなく、ただぼうっとしていた。
しばらくして私は、気づいた。
……もしかして、私という存在は迷惑なのではないか……こんな私、嫌われているのではないか――と。
それに気づいてから、私はずっとキャラを作って、演じて……ただそれだけを必死にやって、頑張って真ん中ぐらいの権力をもつグループにやっと入れた。
底辺野郎だった私からすれば、スピード出世だった。