>>23
恋味*ドーナツ、いかがですか?
☆1話☆
私、君島ゆも。
『君島ドーナツ』の一人娘!
ゆもって、珍しい名前でしょう?
えへへ。
私にも、意味がわかんないんだ。
もうちょっと、わかりやすい名前にしてもらっても、良いよね。
「ゆもちゃーん。ドーナツお願い!」
途端に、私はパアッと明るくなる。
ウチのお得意様、夏音さん!
「はいっ!どうぞ〜」
夏音さんと一緒に、いつも通りカッコイい人たちがいる。
目の保養だよ〜。
「いつも、お手伝い偉いよね!まったく、みんなにも見習ってもらいたいわ!」
夏音さんが、愚痴る。
大柄な人が、目を輝かせて、私を見つめる。
何・・・?
「いつも美味しい、『どーなつ』とやらを作ってくれてるのは、あなたか!」
ええっ!?
そんな、大げさに言わなくても・・・。
呆れたように、イケメンさんがなだめる。
「近藤さん、いい加減止めてください・・・」
だよね!
でも、素直に喜ばれて嬉しい・・・。
「はいっ!頑張ります!また、食べに来てくださいね」
ニコッと微笑み、見送ろうとすると・・・。
夏音さんが、苦笑した。
「代金もらわないとダメじゃない?」
ああっ!
代金〜っっ!
>>25-27
新作短編!
次の新作予定、書いてくよ