失恋した翌日に私は、友達を誘って
遊園地に行く。
話題のアトラクションに乗って、かわいい
スイーツを食べて、普通にはしゃいで、普通に楽しい一日を過ごす。
その日私はずっと笑っていた。
友達と別れて一人で歩く帰り道に、私は
呟く。
「なんだ、失恋してもちゃんと笑える。
楽しいって思える。
なんだ、そっか、そっか。そうな」
「の」の一文字が言葉になるより先に
猛烈な吐き気を感じた。
そのまま道端で嘔吐した。
>>3 元 >>4 没
私さんは、その恋をしていた相手のことが
とてもとても好きだった。
失恋して本当に苦しかった、てかまだ苦しい。
でも今日一日楽しく過ごせた。笑えた。
あんなに好きだった人に拒否されても、自分は
笑って過ごせる。
誰かと一緒に楽しんで、美味しいものを美味しいと
思うことができる。
えーとつまり...その人がいなくても自分は
問題なく生きていける、ってことやな
その事実が気持ち悪くて、嫌で、受け入れたくなくて吐いた。