『からくりピエロ』
今日も僕を乗せて地球は回る。
本当は知っているのに
何も知らない顔をして回っていく。
1秒だけ呼吸を止めても、
何も起こらなく、
何も言えず、立ちすくむ僕がいる。
それは偶然で、快十達の姿を見る。
それも運命で。
これは知らない方が良いと脳が言っているけど
知りたいと自分の心が思ってしまう。
追いかけてしまった。
「ねぇ、快十。
元カノは良いの?」
「良いんだよ。
元々、俺はそんなに好きじゃなかったし。
付き合ってあげてただけなんだから」
そっか…。
君はいやでも付き合ってくれてたんだね。
触れてしまったの。
その君のぬくもりに。
「今は君が良いんだ」
ニコッと彼女に笑顔を見せる。
そして、唇と唇が触れた。
もうその仕草で、
僕は壊れてしまうから。
カイトファンの皆さんは
すみません。