無理矢理完結させてきました(笑)
いおりside
合同合宿が二週間後に迫った夏の暑い日。
あたしは家の自室でゲームをしていた。
『……なんや、暇やわ』
「そうかい?」
あたしがぽつりと一言呟くといつの間にか出てきたいつぞやのうさぎがベッドに座っていた。
『おん、また出たなうさぎ』
「お化けでも出たみたいな言い方しないでよー。
今回は大事なお話なんだから」
とプリプリ怒っているうさぎに『大事な話?』と質問を返す。
「そう。ここは前も言ったようにテニスの王子様の世界。本来このテニスの王子様の各テニス部にはマネージャーは居ないんだ。トリッパーである君達がマネージャーになっている。ここまでは分かるね?」
『おん』
「同じことを繰り返すようで悪いけど、トリッパーは『三人』
今からそのトリッパー達とで会合を開くから来てくれるかな」
『それに関しては別にエエけど、なんで会合なんか?』
「それはそっちで話すよ」
うさぎはそこまで言うと白い閃光を部屋いっぱいに瞬かせながら咄嗟に目をつぶったあたしと消えた。
目を開ければそこには横に並んだ六つの椅子、あたしはその六つのうちの右端から二つ目の椅子に座った。
そしてしばらく待とうと寝ていると、「いおりちゃん!?」と声を掛けられた。すっごく聞き覚えがある。目を開けると、
『実砂ちゃん!? ってことは実砂ちゃんもトリッパーやったん!?』
「いおりちゃんも!? どうりで原作に出てこない訳だよ〜! でも良かった! 二人のうちの一人のトリッパーがいおりちゃんで!」
『あたしもや!』
と二人で盛り上がっていると、「偶然ね、私もよ」と後ろから声を掛けられた。
「『爽加ちゃん!?』」
なんとそこにいたのは立海マネージャー、太刀川爽加だった。
「あなた達もトリッパーだったのね、びっくりしたわ」
『それはあたしの台詞やって』
「でもこれで三人揃ったよ?」
「この残りの三つの椅子はなんなのかしら」
『謎やな』
とわあわあ騒ぎ立てていると、向こうからこちらと同じように騒ぎながらやって来る三人組、あれ? トリッパーの数、可笑しくあらへん?
そしてその三人組は、氷帝マネージャー、赤嶺いおと青学マネージャー、倉間かのんと御影朱李。
『お前らもトリッパーやったん!?』
「なんだよ、いおり達もかよ!」
「偶然だね! ねっ、朱李!」
「うん! かのんちゃん!」
ありゃ、いつの間にか朱李ちゃんとかのんちゃんがめちゃくちゃ仲良くなってる。良かったけど。