ルーシィは走りながら、家に帰った。
ルーシィ「ウワァァァァァァァァァァァァァァ!」
悲しくて、悔しくて、ルーシィの頭には不安と恐怖、絶望しかなかった。
?『もう、限界なんじゃないの?』
そのとき、声が聞こえた。
ルーシィ「貴方は誰?」
?『鏡の前にたってみなさい。そしたら分かるわ。』
ルーシィはお風呂場近くにかけてある、鏡の前にたった。鏡を見たルーシィは、驚いた。鏡にうつっているのは確かにルーシィだ。
だがそのうつっているルーシィの顔は、涙がながれてなくてかわりに化け物と呼ぶくらいに、笑っていたのだ。
ルーシィ「これが私?」
?『そう。貴方はフェアリーテイルを恨んでいる。ならばいっそのこと、潰してしまえばいい。』
ルーシィ「フェアリーテイルを潰す?」
?『そうすれば貴方は、楽になれる。そのために貴方の体、私に頂戴?』
ルーシィ「貴方に私の体をあげたら、私はどうなるの?」
?『私と意識を共有する事が出来るわ!戦うときも私に任せてくれたら、貴方のために私が全部殺してあげる!』
ルーシィ(あいつらに復讐できるなら、あいつらを殺せるのなら悪魔にだって、魂を売るわ!)
ルーシィは考えたあと、言った。
ルーシィ「分かったわ、貴方にこの体あげる!」
?『ふふ、ならありがたく貴方の体を貰うわね!』
そう言うとルーシィは、闇に体が支配されたかのように苦しんだ。
ルーシィ「ガァァァァァァ・・・・ガァァ・・・・・ガァ。」
暫くたち、ルーシィは起き上がった。
ルーシィ「・・・・・。」
ルーシィは体に異変がないか調べたが、なにもなかった。一つだけ違うところは、魔力があがったことだった。
ルーシィ「貴方は私の体の中にいるの?」
?『えぇ、これで貴方は私と意識を共有する事が出来たのよ!』
ルーシィ「ねぇ、貴方と入れ替わるときってどうしたらいいのよ?」
?『歌を歌ってくれたらいいわ。』
ルーシィ「歌?」
?『今から私が教えるから、その通りに歌ってね。』
ルーシィは頭の中に浮かんだ、歌を歌った。入れ替わりが終わると、そこにいたのは、ルーシィではなく、髪の毛をポニーテールにし、上と下はワンピースで黒色だった。腰のところには大きな白色のリボンがついており、武器は弓だった。
?「あら、覚えるのが早いのね。」
ルーシィ『これで貴方といつでも入れ替われるわけね。でも戻るときはどうするの?』
?「戻るときは貴方がもう一度、歌えばいいのよ。」
ルーシィは言われた通りにした。
ルーシィ「本当だ。」
?『さてこれから復讐の時間よ。まずは仲間を集めなきゃね!』
ルーシィ「仲間。」
ルーシィはその言葉に不安を覚えていた。
?『不安かもしれないけど、私の力で操るから大丈夫。貴方に逆らえない人間にするから。』
ルーシィは小さく、『そうして。』と呟いた。