お母さんも、お父さんも芸能界に関係するお仕事をやってて、小さい頃は自分も芸能界でお仕事するのが夢だった。
「ただいま〜」
「ママ!おかえりなさーい」
ママは、タレントのお仕事をしてるから帰って来るのが遅い。だけど、パパはスターライト学園の教師だから夕方には帰って来る。だから寂しくは、ない
「いちご、風呂に入っとけ。夕飯を温めておく」
「ありがとう、直人くん!みかん、一緒に入ろ!」
「うん!」
ママは優しい。家にいるときは、私をなるべく一人にしないようにする。
「みかん、ごめんね」
「んー?」
お風呂に入っていたら、ママが謝ってきた。
「ママ、早く帰って来れないから寂しい思いしてるよね…。まだ一年生なんだし…」
「全然!パパもいるし、あおいちゃんもいる!おばあちゃんもいるし、蘭ちゃんもいるもん!」
「フフッヒ、ありがとう」
これから先は、私が寝てからのお話。
「直人くん…。私もタレントやめて教師になろっかなって思うの。」
「引退か?」
「んー、そんな感じ。それに、これ以上みかんに寂しい思いをさせたくないしね…」
「まあ、お前がどうなろうと俺はお前をずっと支えてやる。」
「それじゃあ、私も直人くんを支える」
「俺たち、支え合って生きて行くのか…」
「そうだね!フフッヒ」