『ゆーずっ!』
……お母さん。
『どうしたの〜?浮かない顔して〜』
お母さん…星宮いちごは明るくて優しい最高のお母さん。
「あっ………と…」
『わかった、進路のことでしょっ』
「ぅ………うん。」
『…柚は何したいの?』
お母さん。
お母さんは本当は私がアイドルになったら喜ぶだろうなぁ。
でも。
「私…は…」
「デザイナーになりたい」
ずっと見てた夢。
デザイナーになること……
『……そっか!柚もやっと夢が決まっ
たね!!』
「でもね…ただのデザイナーじゃなくって」
お母さんが私に見せてくれた……
「アイカツ!カードのデザイナーになりたい…!」
『……!!』
「私ね、お母さんのライブ本当に大好きで」
『うん』
「5歳の時私に見せてくれたよねアイカツ!カード。キラキラで可愛くて見ててうっとりして」
『うんうん』
「芸能人はカードが命って。今のアイカツ…アイドルをもっと盛り上げて輝かせたい!」
『柚……』
「だから私…」『ゆずーーーーっ!』
わ。
『お母さんすっごい嬉しい。頑張ってみよう!』
私、頑張る!!
「……うんっ!!!」