お久しぶりです、アーヤさん。
その言葉はきっと私に向けられたんだろう!!っと思って若武視点で書きます。
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〜滝は知っている〜
【若武side】
俺は、アーヤの悲しむ姿は見たくない。
きっとあいつらだって同じだ。
でもな、あいつには渡さねー!!
「昔に結婚の約束をしたぁ?!知らん!
一緒にお風呂入ってたぁ?!気になるけどそんなことはどうでも…
キスしたぁ?!ふざけるなぁー!!」
「若武、落ち着け」
「そうだよ、しかも最後にキスしたとか言って武田、そんなこと二人とも言ってないし」
あ、確かに。
さっきの小さい頃の話とかを聞いて変なことを…。
「しかも若武、風呂に入ってたってところ最後まで言えてなかったな。
もしかしていってたのか?じゃあ、俺が聞こえなかっただけかもなー。
だから、若武もう一回言ってくれませんか?」
上杉め、むかつく。
何でこんなやつと好きな奴が同じなんだ!
「言ってやろう、俺はアーヤと瀧が同じ風呂に入ってようが、全く知らん!」
おお?言い切ったか。
さすが、俺。思ってないことでも、仲間に堂々と嘘をつけるようになってきたぜ。
…あれ?それって駄目か。
「若武、言い切ったと思ってる?」
「もちろんだ美門。俺に不可能はない」
おい、今不可能な言って言った瞬間「アーヤのことは諦めろ」って言った奴いただろ。
黒木は、自分の目をさす。
その指を俺に向けた。
俺の目?…がなんだっていうんだ?
そっと、目のふもとまで指を近づける。
「____?!」
「お前いづいてなかったのか」
指は冷たいものに触れていた。
そっと見てみると、水滴ということが分かる。
…つまり、俺が泣いただと!
授業を聞いてないからつまんないわけでもないし、今日は眠くない!
何で?!
「いやー、傑作だったな」
「うん、だってこぶし握って宣言してるけど、すごい涙出てたんだもん」
「じゃあ、ここまで若武先生が男を見してくれたから俺も情報収集してくる。
後若武、お前同じ学校で同じクラスなんだろう?ちょっと探り入れてこいよ」
そのあと何言か交わして解散になった。
はっきり言って、知り合いに探り入れるの嫌だけど、ま、しょうがないってことにしておこう。
瀧悪いな、でもそれだけ俺たちも本気ってことだから。
最後は
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〜滝は知っている〜
【瀧side】
…はぁ、彩男子に取り囲まれてんじゃん。
しかも、あいつらすげえ彩のことが好きって伝わってくるのに、彩鈍感だからなー…。
なんか、かわいそ。
でも、俺もうかうかしてられねーか。
まさか、ちょっと目を離したすきにあそこまでライバルが増えるなんて思ってもなかったし…。
でも、なんとしてでもあーやに『あれ』がバレるわけにはいかねーな。
そしたら、今までの努力が…。
そう思いながら街灯が照らすくらい道を歩いていた。
そして、住宅街が並ぶ中に、大きく和風な一つだけ異様なオーラをまとう屋敷の前で止まった。
朝、中学に登校すると、昨日来たばかりなのにもう、下駄箱にたくさんの手紙、机の上にはプレゼントが置いてあった。
んー、嬉しいっちゃうれしいんだけど…。
やっぱ彩にもらった方がよりっていうか…。
この荷物をどうしようかと考えていた時、聞き覚えのある声が背中にかかった。
「お、瀧!おはよ!」
「お、若武はよ」
こいつな、昨日は思いっきり敵対心が伝わってきたけど…今日はなんも感じない?
若武は、俺の一個前の椅子を反転させ、腕を乗っけながら座った。
「俺さ、実はさ…」
キョロキョロして、誰もこちらに関心がないか確かめる。
そのあと、おれの耳に口を寄せ囁いた。
「アーヤが好きなんだ…」
…おう。
知ってる、んだけど…。
「うん、それで?」
「お、おう。でさいろいろアーヤのことが知りたいんだけどさ、真正面から聞くのって怖くね?
だからさ、今度お前んち言ってさアーヤの話聞かせてくんない?」
…。
どうしようか。
でも、こいつは直接的に俺とは関係ないし…平気、か?
「わかった、じゃあ今度また誘うから」
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もっと文才あった気がする…(´;ω;`)