“第一話“
* 常識を優先する少女 *
ここは千葉県千葉市のとある学校の図書館。
そこで、騒いでいる低学年男子。
「あははははっ!!」
「うわっ、すげー!」
そんな彼らをおろおろと見ている図書委員。
仕事してくれ、頼むから。
そんな彼らを注意する者が一人。
「...図書室で騒ぐなんて常識がないね、
馬鹿なの?いっつも騒いでるけどさ、
帰れよ。」
はっ、と笑っている少女。
彼女の名は“赤坂花”。
六年生で今年卒業する一人で、
良く図書室で本を読んでいる。
「...」
「...」
う..とした顔で、去っていく低学年。
「あ..ありがと、花ちゃん」
申し訳なさそうにありがとう。という図書委員。
「別に、注意してるだけだから。
...あ、このヘ●ン・ケラーの本このページ破れてるよ。」
はい、と本を図書委員に渡し、別にいい。と言う少女
彼女は常識を優先しているが、
本当は“学年1の乱暴者”なのである。