久々更新!
梓side
ふぅ…昨日は稲葉君とお茶してから帰って、少し勉強をした。少しのはずなのに熱中して10時過ぎてたからか眠いけど…学校には行かなきゃなぁ…なんて思いながら家を出ると、歩がいた。
「歩!」
「梓か」
「一緒に行こー!」
「まあいいけど…」
とか言いつつ私の歩くスピードに合わせてくれて、私が追いつけるように待っててくれること、私知ってるんだからね?
「素直じゃないなぁー」
「何が」
「んー、秘密!」
「教えろ」
「別にいいじゃない、歩が一番よく知ってることだよー」
「は?」
「ま、早く行こうよ、急ご!私確か今日日直なんだよね」
「はぐらかすな」
「むー…絶対言いませーん…」
「拗ねるなよ…面倒くさい」
「聞こえてるわよ?いいから行こ!」
と、半ば強引に歩の腕をとって学校まで歩き出した。
In学校
ガラガラッ!
扉を開けると、エイコーとか委員長が
「号外!転入生、我がクラスの3大モテ男子の1人・堤と手を繋いで登校!」
と言って騒ぎ立ててきた。正直言ってうるさい…
「家の前で会って色々あって引っ張ってきただけだからそんなに騒がないでくれる?」
と淡々と言ったら諦めたようで静かになった。まあ後から結衣に聞いたら笑顔がちょっと怖かったとか言ってた。あ、結衣ちゃんから結衣に呼び方変えたんだよ。昨日メールでやりとりして。
「梓ちゃん、やるわね…」
「ん?まりん、なんのこと?」
「いや、今時異性と手をつなぐなんてなかなかできないわよ」
「そう?歩だからかなー?本当なら優斗と一翔でもできるけど今は…ね。結衣と花日がいるから」
そう言うと結衣と花日は顔どころか身体全体を真っ赤にした。可愛かったよ、うん。
「あ、ねぇ、まりんって、恋愛相談室“まりんの部屋”っていうのやってるの?」
「そうだけど?何々?もしかして好きな人でもいるの?」
ボンッ!私はわかりやすく顔が真っ赤になった。だって私は…
「う、うんまあそうだけど…」
「え、誰々?やっぱ堤君?」
「う…うん、まあ…ね…」
そう。私は、歩のことが好きなのだ。
「でも…歩はまだ花日の方を向いてると思うから、自分に自信がついたら、告白するの。私の家、歩の家のすぐ近くだから、中学別になってもめげないよ、絶対。長期戦なんて初めから覚悟の上だし!」
「ふーん…」
「梓ちゃんって堤君のこと…好きなんだ…」
「…絶対に秘密だよ?特に男子には」
結衣side
梓ちゃん…本当に好きなんだ…昨日メールでも聞いたけど…悲しげに笑う梓ちゃんの表情は、堤君への想いの強さを物語っている。でもいくら苦しくても堤君のことを想ってるって…すごいなぁ…
更新休んでる間に色々考えて、梓は堤君狙いになりました!