「ローグ、どうしたの。」
あたしは現在、彼氏がいます。
それがあの!剣咬の虎のローグ。
今はあたしの家で家デート中。なぜかローグはあたしを抱きしめたまま離さない。
「ねぇローグ〜」
試しに甘えたような口調で尋ねてみるんだけど、向こうは無反応だしあたしは恥ずかしいし。
「…充電だ。」
彼はリラックスしたような声をあたしの耳に吹きかけた。
「充電?」
「あぁ…あまり会えないからな。」
……なんか、ローグ可愛い。
そんなにあたしのこと思ってるの?とか。
自惚れかもしれないけど、嬉しいことには変わりない。
「そっか…ねぇローグ、」
「何だ?」
ちょ〜〜っとおどかそっかな。
「大好きだよっ!」
あたしは体を反転させ、ローグの頬に口付ける。
…案の定、ローグは目を見開く。
普段クールなローグが目を見開いてるのよ?
あたししか見てない、そう思うとよく分からない優越感を感じる。
「っへっへーん、どうだあたしの力!」
「…あぁもうっ」
そう吐き捨てたけどローグはあたしを強く抱きしめてくる。
…大好き。
あたしは無意識にローグの背中へと腕を回していた。