持ち上げ 蜜柑さん。アリス候補生がくるみたいです。
蜜柑 そうか。琉架。どうした？
琉架 何でもないよ、蜜柑。
蜜柑 なら、いい。
蛍 それより、その子、アリスは、持ってるの？
持ち上げ そうみたいです。
メガネ でも、仮だって。試験受けないといけないらしいよ。それで、その役目、蜜柑さんと琉架君、蛍ちゃんに
任せるみたい。
蜜柑 ッチ。俺に面倒事、押し付けやがって、あの、クソ変態教師
心読み 蜜柑ちゃん、落ち着いて。
蜜柑 まあいい。楽しめそうだな。琉架。蛍。やるぞ。
蛍 仕方ないわね。
琉架 蜜柑の頼みなら、仕方ないね。
ﾊﾞﾀﾝｯ
ナル 今日は、転入生がいま〜す。日向ナツメ君です。
蛍 でも、仮なんでしょう。クソナル。
ナル そうなんだよ、それで、試験内容を蜜柑ちゃんに決めてほしいんだ。いいかな？
蜜柑 わかったよ、クソナル。試験内容は、一週間以内に危険能力系、特別能力系、プリンシパルの生徒の名前と
アリスを把握することができたら認めてやるよ。どうする？やるか？無理なら、諦めてもいいぜ。
ナツメ やる。
蜜柑 (俺と同じ目だ。仲間を。大切なモノを守りたいって目してやがる。)お前、アリスは？
ナツメ 火。
蜜柑 そうか。
ナツメ じゃあ、行ってくる。
in 北の森
ナツメ ていうか、此処どこだよ。
委員長 此処は、北の森だよ。あ、僕の名前は、飛田 裕。皆には、委員長って呼ばれてるんだ。よろしくね、
ナツメ君。
ナツメ ああ。お前もあの女の仲間なのか？
委員長 うん、そうだよ。
ナツメ ムカつくのに、近くにいる？
委員長 蜜柑ちゃんは、僕達と違って独りだから。蜜柑ちゃんはね、生まれた時から学園に居るんだ。蜜柑ちゃんの
親は、生まれたばかりの蜜柑ちゃんを寒空の下、学園の前に置いていったんだ。だから蜜柑ちゃんは、
生き抜くために女を捨てた。蜜柑ちゃんが唯一、心を許しているのが、琉架君と蛍ちゃん、心読み君の三人
なんだ。