そこには食い入るように彼女を見つめる岡島君がいた。
「…お、岡島君?」
どうしたのか僕が尋ねるより先に、岡島君が僕に
「…お前、分からないのか?」
と神妙な面持ちで聞いてきた。
「…少なくとも、僕は知らないんだけど…」
と思った通りのことを伝えると
「巨乳だよ!巨乳なんだ、あの子!!」
と岡島君が大声で叫んだ。
「………」
岡島君の一言で教室内が静かになっちゃったんだけど…
心なしか、視線も冷たい気がする。
しかし当の本人は気にしたそぶりもなく黒板に名前を書き、自己紹介を始めた。
「…えっと、古都 らるって言います!こっ、これから…よろしくお願いします!!」
よく分からないけど、この子も殺し屋なんだろうか…
「あと、そこの坊主さんは私に今後一切話しかけないでくださいっ!」
ぺこり、と小さなお辞儀をして彼女は席に座った。
なんていうか…また強烈なメンバーが加わった気がする。